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デジタルミュージアム

2006年

本年度の重点的な取り組みは故宮デジタルプロジェクトの成果のプロモーションです。具体的な実施措置は以下の4点:

一、デジタル博物館システムの構築

故宮文物デジタル博物館の構築の執行、デジタル格差の縮小の推進、デジタル博物館展示システムの構築、文物セミナーの開催など。

二、多言語バージョンのデジタル博物館テーマサイトサイト、故宮博物院グローバルサイトおよびマルチメディア光ディスクの開発。

故宮博物院における各年度の展覧および文物コレクションについて、それぞれのテーマに基づいたウェブサイトの設計と公開を行います。また、多言語バージョンのウェブサイトおよびマルチメディア光ディスクの提供を通じ、国内外の人々に中華文物の素晴らしさを鑑賞していただきます。

三、マルチメディア展示システムの構築

故宮博物院の紹介を始めとするマルチメディア展示システムを発展させ、文物の3Dバーチャルリアリティ、デジタルAVサーバーシステムなどのサービスを企画。また、世界水準のマルチ展示室を設立し、高画質のプログラムを提供することで、教育の推進普及機能を達成させます。 

四、故宮文物付加価値応用製品の世界ベースでのリリース

故宮文物の映像授権メカニズムの企画および確立を通じ、デジタルコンテンツ産業における付加価値商品開発の応用に提供し、関連産業の発展を促進させる一方で、国庫に潤沢な歳入を図ります。また、産業界に働きかけ、故宮文物の質の高い光ディスク、レプリカなどの付加価値応用製品を世界で販売します。

各サブプロジェクトの重点:

故宮デジタル博物館の四大目標である多言語バージョンのグローバルサイトおよびデジタル博物館サイトの開設、最新の科学技術と人文芸術を結合させたマルチメディア展示システムの完成、故宮文物付加価値応用製品のグローバル販売、故宮文物のイメージ・説明文データベースの構築完成などに合わせ、本年度はコンテンツの導入、展示のプロモーション、付加価値販売および全体プロジェクトの統合の4項目を進め、この枠組みに基づいて各サブプロジェクトを立ち上げます。

「全体プロジェクトの統合」では各サブプロジェクトの協調と統合を行い、各サブプロジェクトの成果を統合して、全体的なマーケティングとプロモーションを行います。

コンテンツの導入については、本年度も引き続き故宮善本古書と清代档案史料の索引目録データおよびイメージデータの構築を進めるとともに、故宮デジタルアーカイブスで作成されたイメージデータを利用し、「故宮器物デジタル博物館-古典文明」、「故宮書画デジタル博物館-『米芾の書画の世界』サイト制作」、「伝統工芸技術の研究-『天工開物』伝統工芸デジタル情報バンク」3つのデジタル博物館テーマサイトを構築します。

「「故宮図書文献デジタル博物館」は、大量の清代文献档案、清代宮中上奏文、明清・民国初期の家系図、デジタル化仏経を通じ、清代の先人が残した足跡をたどりながら、清代の図画の鑑賞を通じて歴史の盛衰を紹介し、図書文献の社会教育へのもう一つの効果を達成させます。

「故宮器物デジタル博物館-古典文明」の主なコンテンツは、「古典文明」展で展示されている文物のデジタル化とマルチメディア展示です。当博物院が収蔵する殷周時代の銅器、玉器、陶器などに基づき、銅や玉などの異なる材質で作られた礼器の殷周貴族社会における役割を紹介するほか、殷周の礼制が宗教的性質から世俗的なものへと発展した大きな流れについて説明します。

「故宮書画デジタル博物館-『米芾の書画の世界』サイト制作」は、故宮書画デジタル博物館「北宋書画」の中国語・英語サイト設置、および「北宋書画」の光ディスク制作を引き継ぎ、前二期のプロジェクトで蓄積した関連知識、イメージデータおよび制作技術を通じ、北宋の重要な芸術家である米芾をテーマに、書画家の経歴、創作活動、北宋後期における芸術文化の環境の関係を紹介します。

「伝統工芸技術の研究-『天工開物』伝統工芸デジタル情報バンク」は、現代科学技術の角度から中国の貴重な伝統工芸技術と材料の特性について分析し、漆器、陶磁器、紙、文房具などの材質と工芸技術のデジタル情報バンクを構築するというものです。専門用語の説明と定義付けを通じ、故宮が所蔵する各類文物の製作技術の基礎知識を整理するほか、デジタルインターフェイスと2D・3Dのイメージ機能により、掘り下げた解析と使いやすいナビゲーションツールを完成させ、国内外の人々に中国古代の文物製作における特徴を紹介するとともに、伝統文物と技術の保存の重要性を訴え、当博物院の文物が正しく保護され、末永く残していけるよう図ります。

展示のプロモーションでは、マルチメディア放映室とインタラクティブ施設を設置し、ハイテクマルチメディア技術を応用して、博物館の多元化、ハイテク化、デジタル化など、展示に対する人々の需要に応えていきます。本年度は「故宮文物教育推進普及-親子創意センターとデジタルインタラクティブ教育プログラムの構築案」、「マルチメディア展示システムの企画と構築」および「デジタル博物館システムの統合的な構築と推進」を進め、斬新な展覧とインタラクティブな方式により、国内外の鑑賞者に新しい博物館体験をお届けします。同時に国内外の芸術文化界とデジタル産業の交流を促進し、国内におけるデジタルコンテンツ産業のレベル向上を触発します。

「故宮文物教育推進普及-親子創意センターとデジタルインタラクティブ教育プログラムの構築案」の主旨は、家族そろって故宮文物に親しんでもらい、文化芸術の素養を高めることにあります。本プロジェクトは家庭を対象とし、国家の知識経済政策に合わせ、親子向けの学習エリアを設置し、多元的で生き生きとしたコンテンツを中心に、親子に豊富な学習資源を提供するとともに、親子間の触れ合いと優れた文化芸術資源に接する機会を提供します。

「マルチメディア展示システムの企画と構築」は、先進的なデジタル伝送手段とモバイル情報を運用し、マーケティング手法で故宮収蔵文物を積極的に鑑賞者に送り届けることを主旨としています。専門に設計された媒介と国内関連産業の結合を通じ、新世代の文化への注目度を高め、文化の継承と産業レベルの向上を図り、文化の内包と創意を広めながら世界の文化との相互交流を図っていきます。

「デジタル博物館システムの統合的な構築と推進」の主な目標は、故宮グローバルサイトとデジタル博物館のテーマサイト(器物・書画・図書文献など)を統合することです。デジタル化マルチメディアによる表現手法を通じ、中華文物に興味を持つ国内外の人々が、サイトの閲覧を通じて故宮博物院の貴重な所蔵文物について知ることのできる環境を整えます。

最後の付加価値応用とマーケティングについては、各サブプロジェクトでそれぞれのマーケティング計画を立てていますが、当プロジェクトでは「故宮文物付加価値応用商品研究開発設計およびマーケティング・プロモーション」のサブプロジェクトを特設しています。このサブプロジェクトの下で、全体的なマーケティング概念を運用し、故宮のデジタルプロジェクトの成果をPRするとともに、故宮付加価値商品の販売拠点を拡大し、より日常的且つ便利な方法で、故宮が人々のより身近な存在となるよう目指します。

「故宮文物付加価値応用商品研究開発設計およびマーケティング・プロモーション」では、異業種間提携の方式により、ブランドとブランドを合わせた「ダブルブランド」戦略を採用します。故宮文物デジタルプロジェクトで研究開発された成果をベースに、革新的でシンプルなデザインをコンセプトとした故宮の新しい文化商品を共同で研究開発するとともに、ネットショップの完成と国内の既存授権実体店舗を通じ、「イメージショップ」または「コンセプトショップ」を基調とし、より完全な理念をトータルな環境の中で発展させていきます。また、より現代化、生活化した文化商品を通じ、人々の生活の中に故宮を完全に融合させていきます。