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両国の交わりによりもたらされた成果─新しい創作

宣教師による直接的、或いは間接的な紹介の下で、十七世紀晩期から十八世紀初めかけて、中国とフランスは互いを模倣しながら各々の創意を発揮させ、文化と芸術面に新風を吹き込み、東西双方の密接な交わりによって生まれた輝かしい成果を収めました。

ルイ十四世時代、フランスのガラス工芸はベルナール・ペロ(1640-1709)の作品が最も有名でした。この度の展覧でフランスから借用展示している七点のガラス器は、彼の作品、もしくはその工房で製作された作品です。これらのガラス器は宙吹き、型押し、型吹きなどさまざまな方法で作られています。

当時、フランスで進んでいたガラス工芸が康熙帝を引きつけました。後に造弁処に玻璃廠(ガラス工房)が設けられ、単色ガラス、色被せガラス、彫刻ガラス、金粉を吹き付けた灑金ガラス、玻璃胎琺瑯彩(ガラス胎七宝)などさまざまなガラス器の焼成に成功しました。当時、工房で作られた作品は皇帝の賞玩に供されたばかりでなく、臣下に下賜品として賜られ、皇帝の恩寵を示すものでもありました。このほか、皇帝は玻璃胎琺瑯彩の作品を西洋人に贈り、内廷のガラス工芸の成果を披露したこともありました。

ガラス工芸のみならず、西ヨーロッパの画琺瑯工芸も康熙帝を強く引きつけました。こうして清朝宮廷では華麗な金属胎画琺瑯工芸が確立されただけでなく、職人たちもこの技術を磁器や宜興の陶器にも応用し、後に高く評価される琺瑯彩陶磁器を発展させました。

千年来、中国の磁器は世界に名を馳せていました。布教のために中国に渡り、同時に中国での見聞を本国に伝える使命も負っていた西洋の宣教師たちは、中国における磁器の焼成と使用についても報告にまとめています。ヨーロッパの陶磁器職人は、実物を観察、模倣し、加えて宣教師の報告を参考にしながら中国の青花磁器の装飾文様を再現させ、更にこれを独自に発展させていきました。ルイ十四世時代に確立された垂れ幕のような装飾文様は精緻で華麗であり、極めて特色があります。

絵画芸術においては、宣教師による普及活動と指導により、当時の満族や漢族の画家は西洋の透視法を用いた作画を試みており、一部の油絵作品も現存しています。これらの作品は、当時の中国と西洋の技法の交流と融合の時代的意義を物語っています。

青花垂帷文香具(New window)

青花垂帷文香具
約1700-1715年
フランス 聖克婁工房
軟質磁器 釉下彩
高さ21cm 径16cm 口径11cm
高さ19.1cm 直径16.3cm 口径10.5cm
Inv. 12625 & 12626 1906年購入
パリ装飾美術館所蔵

清 康熙 玻璃胎画琺瑯藍地牡丹胆瓶 (New window)

清 康熙 玻璃胎画琺瑯藍地牡丹胆瓶
高さ12.6cm 口径3.1cm 底径3.8cm
故瓷17588
国立故宮博物院所蔵

清 康熙 銅胎画琺瑯花卉方盤 (New window)

清 康熙 銅胎画琺瑯花卉方盤
長さ17cm 幅15cm
故琺376/列-360-36
国立故宮博物院所蔵

清 康熙 銅胎画琺瑯玉堂富貴瓶 (New window)

清 康熙 銅胎画琺瑯玉堂富貴瓶
高さ13.4cm 口径4.2cm
故琺384
国立故宮博物院所蔵

磁胎画琺瑯花卉盤(New window)

清 康熙 磁胎画琺瑯花卉盤
高さ2.6cm 口径19.6x18.9cm 底径11.5cm
故瓷8808
国立故宮博物院所蔵

清 康熙 宜興胎画琺瑯万寿長春海棠式壷 (New window)

清 康熙 宜興胎画琺瑯万寿長春海棠式壷
高さ6.9cm 口径6.5cm 足径6.5cm 蓋を含めた高さ9.3cm
故瓷16977
国立故宮博物院所蔵

清 班達里沙 人葠花 (New window)

清 班達里沙 人葠花
軸 紙本着色
縦136.1cm 横74.2cm
康熙帝御題「熱河産人参、雖不及遼左、枝葉皆同、命画者図絵、因戯作七言截句記之、旧伝補気為神草、近日庸医悞地精、五葉五枝含洛数、何斟當用在権衡。」
鈐印三種「中和、康熙、稽古右文」
故画002507
国立故宮博物院蔵