| |
羅漢は阿羅漢とも称され、初期仏教においては、もともとは独善的な修行者で、後には大乗仏教の影響を受け、正法護持・渡化衆生などの天下を善くするという菩薩の特質を備えるようになりました。経典には羅漢の図像特徴などの記載がない為、中国の芸術家はその描写には豊富な想像力が発揮できました。彼らの筆の下に、羅漢は時に漢人高僧となり、おとなしい上品さを表現し、時には胡貌梵像となり,造形が誇張されました。元代以後は、チベット密教の伝来とともに、中国中原地方に再びチベット式羅漢像が現れ、人物造形は中原の伝統的なものとはかなり趣きを異にし、それら羅漢画は、中国の仏教絵画に一層の彩りを加えました。
|