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展 示 作 品 概 説
書画は鑑賞や収蔵の便利を計るため、表装が必要である。表装は掛軸、手巻、冊頁と三種ある。掛軸は主として壁に掛けて室内の装飾にする。手巻とは巻物で、横長の絵で、鑑賞する時机の上に置き、巻きながら見る。冊頁とは絵を一枚一枚本のように表装したものである。冊頁の基本形式は三種ある。
一、胡蝶(こちょう)装

左右に開き、画幅の中央線を折り目にし、左右向かい合ってたたむ、開いた時左右が蝶(ちょう)の両羽のようになる、これは摺裝ともいう。
二、推篷(すいほう)装

絵を見る時、上下に開く、ちょうど篷(とま)で編んだ窓をおし上げるようである。絵の横幅が縦よりも大きい場合とか扇面の絵はこの装具法にする。
三、経摺裝

最初は仏経を書くのに使われたため、このように名付けられた。一般では多数の書画を連ねて表装した後、広げて置くとか、折りたたんで一冊にすることも出来る。
普通冊頁のページは偶数にする。たとえば八枚、十二枚、十六枚、またはより多い数でセットにする。冊頁の画幅は比較的小さく、縦長のは小さい掛け軸なみで、横長のは小さい巻物のようである。また正方形、正円形、楕円形とか、腰のくびれた瓢箪(ひょうたん)の形をしたのや扇の本体から絵の部分のみはずしたような扇面の形などがある。サイズが小さいので、構図の意匠は、もっともかんじんでしかも優美な部分を捕らえて、完全美を表現する。そのため、一尺の小さな絵といえども、画趣や画理に富み、それを鑑賞する人は、心をさそいよせられて、いろいろ思いを馳せながら見いってしまう。