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『金光明経』は「護国佑民」の仏典と言われ、経文の記載によると、この経書を読誦すれば、国は四天王からの保護を受けることができるとのことです。五世紀初に中国に伝来した以後、漢族及びその周辺民族の貴族と庶民に熱烈的な信仰を受けており、相前後して5つの訳本があり、その中に、義淨大師が長安三年(703)に翻訳した『金光明最勝王經』は品目と義理が完備し、字句は簡潔かつ精確とされ、最も流通しているもので、全経は合わせて十卷三十一品があります。義淨(635-713)は唐代の名僧で、廣州から海に出てインドまで行って遊学し仏法を求めて、25年間をかけて、30余りの国を訪れて、四百部の梵本を持ち帰ったのです。帰国した後、訳場(仏典を翻訳する所)を設け、主宰し、五十六部の仏典を訳し、全部で二百三十卷があり、漢伝仏教で著名な四人の仏経翻訳家の一人と言われています。展出されたのは元覆刊趙孟頫の写本であり、卷毎に一冊にし、文字の大きさは寸に及ぶほどあり、精細に写され、墨色も純粋で濃くて、正に真蹟に劣らないものと思われます。
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