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『大藏経』は仏典の総集であり、異なる文字によって各種言語の大藏経が作成され、わが国において、『漢文大藏経』以外に、また西蔵語と満洲語などの大藏経があります。
『藏文大藏経』は主にチベット仏教の地域に流通され、「甘珠爾」﹙bkav-vgyur﹚及び「丹珠爾」﹙bstan-vgyur﹚の二部分が含まれ、前者は仏教の教説の訳本で、『漢文大藏経』の「経藏」と「律藏」にあたるもので、そして後者は歴代の大師によって論著した仏法の解説の訳本で、『漢文大藏經』の「論藏」にあたるものです。今回展示した泥金で写した「丹珠爾」の写本は乾隆三十五年﹙1770﹚に皇太后の八十歳誕生日を祝うため、高宗の詔により、特別に作製されたものであり、全部合わせて百零八函があります。
『満洲語大藏経』はもともと『清文全藏経』と称され、乾隆三十七年﹙1772﹚に高宗の命令で章嘉呼圖克圖若必多吉﹙Rol-pavi
rdo-rje﹚第三世の主宰により、『清文全藏経』の翻訳‧刻印工作が始められ、乾隆五十五年﹙1790﹚までに、全藏が完成され、朱墨の兩面刷印で、一セットで百零八函があり、七百餘部二千四百多卷の経典が収録され、その大部分は『漢文大藏経』からの訳で、ほんの一部分は『藏文大藏経』からの訳を取ったものです。
以上の二種類の大藏経の表装は「梵夾裝」の形式で、一函にあたって二枚の朱漆髹金の外護経板が付けられ、また二枚の精美な彩絵織繍の内護経板、及び綑經繩と黄綾経衣等があります。
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