國立故宮博物院 National Palace Museum
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近代史学者が指す中国の「古典」時代とは、一般に古代書籍の中に記載されている夏・商・周の三代(約紀元前19世紀-247)の期間を言います。この三代から秦・漢(紀元前221-紀元後220)にかけ、中華文明は各面において極めて大きな変化が現れました。政治面では、商周の封建体制が秦漢の帝国政体に変わり、社会面では厳しい階級から編戸斉民へ、思想面では王官学から百家言、更には儒術を崇重する風潮へと変化していきました。文化活動においては、神々の祭祀を中心とし、青銅礼器を文化的象徴としていたものから、現実の世界に生きる人々を中心とし、実用的且つ多様な生活器具により、生気溢れる文化的特徴を強調するようなものへと変わっていきました。このため、全体的に見た時、中国の様々な面で影響を残した「伝統」の多くは、秦漢の時代に確立されたものであり、この時期は中華文明が「古典」から「伝統」に向かって歩み始めた重要な段階であると言えるでしょう。

当展示ホールは物質文化と精神文化の二つの展示エリアに分けられ、当博物院が収蔵する秦漢の文物を通し、秦漢時代の文化的特徴と収蔵品の特色を紹介しています。展示品は清朝宮廷が収蔵していた大量の青銅や玉器のほか、出土、購入した灰陶、釉陶器などがあります。青銅器と玉器は、当時の上流社会における貴重なものであり、釉陶と漆器も同様に、一般人が所有できるものではありませんでした。平民社会で用いられたのは灰陶であり、生活容器もしくは副葬品としての明器として使われていました。これらの異なる材質の器物には、信仰と深い関係を持つ装飾が施され、清漢の精神文化を具体的に表しています。

物質文化の展示エリアでは、衣食住・交通・教育・娯楽など生活面に関係する文物が展示されており、漢代の人々の物質生活を体現しています。例えば鼎・甑・甗などの調理器や食器、樽・鐘・壷・杯などの飲器、鑑・盤などの水器、照明用の鐙、香炉の博山炉、魔除けの儀式に使われた羊鎮などは、当時の生活には欠かせない器でした。男性が身に付ける剣・刀・印・玉佩、および容儀を整えるための銅鏡は、漢代における物質生活をより豊かなものにしました。 

精神文化の展示エリアでは、実用的な器物の中から現実生活の背後にある漢代の人々の宇宙や生命に対する認識を模索しています。こうした認識は春秋戦国時代以来の多様な思想や信仰を基に、永久的且つ法則的な観念にまとめられたもので、装飾においても具体的に表現されています。龍鳳と四霊を題材とする装飾の流行は、正に陰陽五行観念の強化を示すものであり、雲気文と天体図の普及もまた、宇宙の秩序と世の移り変わりにおける天上界との交感を体現したものでした。「長楽未央」、「宜子孫」などの吉祥句が流行したのも、現世と来世に対する関心の表れでした。

つまり、秦漢はこうした文化を背景に、いわゆる「大漢盛世」を打ち立て、西洋のローマ帝国と共に世界東西の二大強国として位置付けられるようになったのです。

 
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