| ::: |
 |
| |
| |
| 釉下彩の興り |
| |
元代に興った青花と釉裏紅は景徳鎮窯で生まれた主な磁器であり、前者はコバルトを、後者は銅を発色剤を用い、どちらも素地の上に絵付けしてから透明釉を施し、高温で焼成しています。
洪武官窯(1368-1398)で、紅磁と白磁以外によく見られたのがこの二つの釉下彩器です。造型は元代の風格を留め、その多くは大きな作品です。青花磁器は洪武以降の永楽と宣徳の両朝で黄金時代を迎え、その形・胎釉・絵付けは、いずれも元末明初のものに比べ美しく、精細で生き生きとしています。 |
| |
|
| |
|
|
| |
| 釉下彩の典範 |
| |
明代における青花磁器の製作は、洪武時期の過渡期を経て、永楽と宣徳の両時期に最盛期を迎えた後、成化に至り細緻化が進み、青花磁器は景徳鎮官窯の中心となりました。胎は潔白できめ細かく、釉質は温潤で、絵付け技術も優雅で精緻です。各時期における青花磁器はそれぞれ異なる材料を使用していたため、濃淡や色合いこそ様々ですが、いずれも均一的で格調高い優雅さを漂わせており、それぞれの巧妙さを伺うことができます。細密に描く画法を使用したものもあれば、精神の表現に重きを置いた画法を運用したものもあり、釉下彩の模範と言えるでしょう。
透明釉下彩の青花、霽青磁器は、器型、紋様ともに、新たな創作と模範的な作が大量にあります。例えば、永楽、宣徳時代の天球瓶、蓋罐、高足碗、高足鍾、高足杯、龍鳳紋、詩意図、蓮托八吉祥紋、嬰戯図など、いずれも後世官窯が手本としたものです。 |
| |
|
|
| |
| 明るく淡雅な青花 |
| |
明代中期の成化(1465-1487)、弘治(1488-1505)期間の青花は、江西楽平の「平等青(陂塘青)」という顔料を使用しています。釉色は淡雅な青灰色。しっとりとした幽雅さが人々を魅了します。正徳(1506-1521)の青花は、明るい青灰色を呈す江西瑞州の「石子青」の顔料を使用しており、紋様は双鉤、大筆などの技法が多く採用されています。正徳帝はイスラム教を信奉していたため、器にアラビア文字が見られることが多く、異国情緒に溢れています。 |
| |
|
| |
|
|
| |
|
| |
| 貿易と交流─磁器に見られるチベット文字装飾 |
| |
元代以降、チベットと中国の関係は密接なものとなり、頻繁に交流が行われました。明代にはチベットとの関係が重視、強化され、永楽、宣徳年間、三大教派の指導者が相継いで冊封を受け、チベットへの影響力が強められました。
永楽、宣徳両帝はチベット仏教を篤く信仰し、贈り物や法事のため、チベット文字の吉祥を表す経文で装飾した景徳鎮官窯製の磁器や、チベット人が仏事に使用する法器に関係した器形のものが多く見られます。これは、チベット仏教の宮廷内における特殊な地位が反映されているのみならず、これらチベット文字で飾られた磁器が大切な贈答品であったことを表しています。 |
| |

 |
| 明 宣徳 青花穿蓮龍文僧帽壷 |
|
| |
|
|
| |
|
| |