「子孫永宝」。心を尽くして収蔵、保存、維持補修しなければ、これは永遠に実現し得ない夢です。清代の档案からは、その宮中の収蔵文物への周到な心遣いを随所に見ることができます。
「集中管理、分類管理」は系統的な収蔵の基本原則です。このため、宮中では大規模な同類器物の集中整理を行い、材質や機能、保存状況を識別するほか、年代の真偽を鑑定すると共に等級別に分類し、最後に丁寧な包装作業を行いました。収蔵品の陳列場所や収蔵場所は帳簿に記され、移動の詳しい記録も共に包装されました。
文物の維持補修では、金属器は多くの場合、酸性剤を用いてその美しさを保ちました。欠けてしまった古玉も見捨てることなく、手を加えて新たな機能と形を持った玉に生まれ変わらせました。何か一つ手を加えることで、古物にも新たな命が吹き込まれることがあるのです。
清宮の収蔵作業の中で、最も細かく且つ現代の収蔵観念に合致していたのが、器物の「身分証明書」の製作です。皇帝は文臣と職人の学識教養を集め、宮廷に収蔵された貴重な文物の記録、研究、考証と寸法の詳細な記録を命じ、図譜を製作させたのです。
|