「ずっと来たかったニューヨークとの別れ、世界の大都市、私はできる限り写真を撮りスケッチしたが、夜のもやが空を覆い、金色に染まる空に高く聳えるビルが私たちに名残を惜しむようだった。さようなら、ニューヨーク。」これは李氏がニューヨークを去る際の印象である。水面に映し出される影は、「半畝方塘一鑑開、天光雲影共徘徊」の境地を表している。全体に水洗いの技法を用い、ごく自然に趣深い世界を描いている。
天に向かって高く聳えるビルが立ち並ぶ都市は、暮れなずむ夕もやの中、大地にその大きな影を落とす。中景の海面にちらちらと見える帆影が、地面と海を穏やかに分けている。しっかりとした画力があってこそこれほどの描写ができるのである。 |