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特別展概說
天下を行脚する─風景画
伝統と新たな創作─抽象的画風と水墨
天下を行脚する─風景画
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李澤藩氏の作品は、台湾、日本、アメリカなど幅広く各地の風景を題材としていますが、台湾の風景描写が最も多く、最も味わい深い作品となっています。やはり李氏を育んだのは台湾なのです。李沢藩氏の風景画は観察や記憶、想像力が結び付いています。伝統的な建築物の美や地方文化の温かさ、自然の風景のすばらしさなどが作品から感じられます。

淡江の風景_open new window

淡江の風景
1972
水彩
縦72 cm 横182 cm

この作品を描いたその年には、「暮れなずむ青草湖」、「山間の宝塔」二作の佳作もある。この三作はいずれも黄昏時の赤や黄色を基調とし、彩色した後水洗いする技法が特に強調され、画家が自ら誇りとする点が見事に表現されており、たいへん貴重な作品である。

本作は李氏の自宅応接間に飾られていた作品で、人々の求めに応じてご息女の李季眉教授に贈られた。一見飾り気のない素朴な作品に見えるが、仔細に見ると、力強く躍動感のある造形と天地の一瞬を見事に捉えている。

 
晩霞に映えるニューヨーク_open new window

晩霞に映えるニューヨーク
1975
水彩
縦54 cm 横77 cm

「ずっと来たかったニューヨークとの別れ、世界の大都市、私はできる限り写真を撮りスケッチしたが、夜のもやが空を覆い、金色に染まる空に高く聳えるビルが私たちに名残を惜しむようだった。さようなら、ニューヨーク。」これは李氏がニューヨークを去る際の印象である。水面に映し出される影は、「半畝方塘一鑑開、天光雲影共徘徊」の境地を表している。全体に水洗いの技法を用い、ごく自然に趣深い世界を描いている。

天に向かって高く聳えるビルが立ち並ぶ都市は、暮れなずむ夕もやの中、大地にその大きな影を落とす。中景の海面にちらちらと見える帆影が、地面と海を穏やかに分けている。しっかりとした画力があってこそこれほどの描写ができるのである。

 
國立故宮博物院