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特別展概說
天下を行脚する─風景画
伝統と新たな創作─抽象的画風と水墨
特別展概說
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李澤藩先生台湾西洋画開拓期の大先輩画家である李澤藩先生(1907-1989)は1924年に水彩画家石川欽一郎先生の門下で水彩を学び、その後の60年余りの歳月をかけて美術創作に励んだ。先生は日本殖民地時代の台展(台湾美術展覧会)、府展(台湾総督府美術展覧会)から戦後の省展(台湾省全省美術展覧会)などで、数多くの賞を得られた。1989年病気でなくなるその前の年になお新作を発表していた。先生の生涯の絵画創作は、正に台湾の絵画の流れを表しているといえよう。まず1950年代は社会写実主義時期、1960年代は抽象的表現主義時期、そして1970年代は郷土のテーマに回帰する時期であり、各段階毎にそれぞれ新分野を切り開くとともにより一層の発展も見られた。1980年代には東西絵画の技法を共に含み、それに台湾の人文精神の画風をも融合した創作を作り上げた。こうして作品に深みが加えられ観覧者の心に深く残る芸術性を帯びた絵画を発表した。

今年(2007)は、たまたま李澤藩先生生誕百周年にあたり、国立故宮博物院は財団法人李澤藩紀念芸術教育基金会と共同で主として李先生の1930-80年代各段階における創作の代表作品並びに絵画用具•著作などを選びて故宮博物院にて展観し、先生御一生の画風の展開を回顧して、洋画教育を受けた台湾の美術家がいかにして自分の生い立ちの地で根を張り、郷土色豊かな絵画作品を創作したかを御紹介する次第であります。

先生は「絵画のリズムは生活の息ぶきと関連が深い。根本の道はまことの生活と思想を欠くことが出来ない」と主張しておられた。芸術に対する献身的な情熱があってこそ、先生の作品には生命の泉が止まることなく湧き続けるとともに、奥深い人文意識を表わすことが出来たのであります。李先生は、終身師範学校の美術教育にも携わり、特に桃園•新竹•苗栗地区で無数の英才を育て上げた。先生は傑出した画家であるとともに優秀な美術教育家でもおられた。