天祿琳琅:乾隆御覽之寶 The T'ien-lu Lin-lang Library: Treasured Rare Books of the Ch'ing Inner Court

展期:2007/12/15 ~ 2008/06/30
陳列室:104

Dates: 2007/12/15 ~ 2008/06/30
Gallery: 104

展示作品概説

乾隆帝の在位期間は60年、文治武功いずれにおいてもかつてない大きな成果を上げました。乾隆帝は日々の煩雑な政務に追われる中、時間を作っては宮中の文物の整理や研究を進めました。その成果は、『秘殿珠林』・『石渠宝笈』・『西清古鑒』などの書物に見られます。宮中所蔵の善本古籍の整理に関しては、『天禄琳琅書目』に代表され、その編集方法は古書画鑑賞のと体裁はほぼ同じで、図書の作者・巻数・内容の要旨・刊刻の年代と場所・流伝の源流の外、蔵書印の文字・形状と位置なども記録し、書目編纂の新しい様式を確立し、後代の編纂者はこの方法を踏襲しました。

「天禄琳琅」を専門に収蔵した昭仁殿は乾清宮の東側に位置し、もともとは康熙帝が読書や起居に使用した建物でした。乾隆帝は幼い頃から祖父について書物を読み、見よう聞きようで自然に古書の研読を好むようになり、即位後間もなく貴重な図書を集めて「天禄琳琅」と名付け、宮廷で最も高貴な「骨董書」となりました。

「天禄」の名は漢代天禄閣の蔵書故事から取られ、「琳琅」の名は美玉を表す言葉で、内府の蔵書が豊富で立派であることを意味しています。これらの書物は皇家が選りすぐったものであるため、皇室を象徴する「天禄琳琅」などの蔵書印記が押され、装丁が典雅で精緻であるばかりでなく、古書が日増しに稀少となっている今日、文物としての価値の高さは言うまでもありません。

本特別展では昭仁殿の「天禄琳琅」蔵書を主題にして、蔵書の来歴・収蔵中の珍品書籍・蔵書家鑑賞の標記、及び明代から清代にかけて宋・元時代の書籍を模した刊行本に対する儒臣の誤判などの四つの方面から、清代皇室の善本図書の収蔵と鑑賞の風格についてご覧いただきます。