主な図像_和光彫采-故宮所蔵漆特別展 國立故宮博物院 National Palace Museum
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展示作品概説

漆器の色合いは重厚で落ち着いており、質感も滑らか且つ温潤で、磁器や金銀器が持つ冷たく華やかな趣とは異なります。軽量、防湿、断熱などの特徴を備えた漆器は、製作に多くの時間と手間がかかるため、古くから贅沢品とされてきました。漆器は収納箱としてだけでなく、祭祀用の器物や外交上の贈呈品としても活躍し、後世に至ってはコレクションの対象にもなっています。

当特別展では故宮博物院所蔵の漆器を選りすぐり、明、清時代の彫漆を中心に展示します。彫漆は何層にも塗り重ねられた漆の上に彫刻を施したもので、漆の色合いと質感、塗り重ねられた漆層の表現は、時代の審美観と漆の製造技術の移り変わりにともない変化していきました。彫刻技巧と文様の組み合わせの変化を結合した明、清代の彫漆は、豊かで多彩な姿を見せています。

展示品は漆器の文飾に基づき、五つのテーマに分けられます。花卉、山水人物、雲龍文の三つのテーマでは、明代の永楽、宣徳期の官製漆器における転枝花卉文と文学的趣向を採り入れた清代乾隆期の官製漆器が、民間工房の漆工芸に新たな刺激を与えるなど、大きな影響を与えた官製漆器を中心にご紹介します。残りの二つのテーマは、清代乾隆期に切り開かれた新たな装飾スタイルと、これを受け継いだ清代中後期に一段と複雑且つ華麗な趣へと発展した漆器についてご紹介します。

精緻できめ細やかな漆器は、繁栄した社会経済を後ろ盾とし、高度な文化水準を原動力とする必要があります。漆器の美感と特色を鑑賞しながら、現代社会の器物と比較して見てください。古人の漆工芸における趣向と成果をより深く理解することができると思います。

 

 

 

 

 

 

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