巨幅名畫 Oversized Hanging and Hand Scrolls
國立故宮博物院 National Palace Museum (New window)
 
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明 董其昌 夏木垂陰
軸 紙本水墨
縦321.9 cm 横102.3 cm

董其昌(1555‐1636)、江蘇華亭の人、字は玄宰、号は思白。万暦16年(1588)進士、礼部尚書を務めた。優れた鑑識眼を持ち、山水画に宋元諸家の長所をとり入れた。本作の筆墨はしっとりと潤い、墨色は濃淡乾湿の変化に富んでいる。主山の白黒の塊が強烈な対比を生じているが、立体感を表現したのではなく、虚実が交錯する味わいを求めたのである。樹木や岩石の形状は、組み合わせの様式美にこだわり、写実を強調してはおらず、新たな韻致を求めたものである。本作は、細部にこだわることなく山河の気勢を巧みに表現している。伝世作品中、巨幅の傑作である。

明 董其昌 夏木垂陰(New Window)
 

宋 江参 千里江山図
巻 絹本水墨
縦46.3 cm 横546.5 cm

江参(12世紀初期に活躍)、霅川(現在の浙江省呉興)に暮らし、山水画は董源、巨然を師とした。重なり連なる山々と樹木、渓谷の景観が連綿と続き、濃淡異なるもやに覆われている。曲がりくねる道が山間を貫き、その間を漁師や樵が行き来している。巻末では遥かに遠い眺めが大きく開け、江南の水郷の風景がどこまでも広がっている。全体に水墨を用い、水と天のみ螺青の漬染が施されているのも独創的である。

本作に款はなく、跋文に「江参、字は貫道、千里江山図真跡。巨柯九思鑑定。」とある。董其昌もまた「江参画、董其昌蔵」と記し、江参の作としている。

宋 江參 千里江宋 江参 千里江山図(New Window)
 

清 郎世寧(カステリョーネ)等 院本親蚕図(祭壇)
巻 絹本着色
縦51 cm 横576.2 cm


季春の月、皇后は嬪妃たちを率いて蚕神嫘祖を祀り、桑を摘んで蚕にやった。これには養蚕を奨励し、男耕女織の役割分担を明確にする意図があった。乾隆7年(1742)、古代の制度に倣って先蚕壇が建造され、「親蚕礼」という儀式も制定され、乾隆9年(1744)、孝賢皇后により初めて祭祀が執り行われた。

この度の展示では、第二巻「祭壇」が展示される。祭壇に現れた皇后の姿とそれに従う人々の列、盛大な儀式の様子が詳細に描かれている。郎世寧が主な人物を描き、その他は、金昆、盧湛、陳永价などの宮廷画家による合作で、宮廷の行事を記録した典型的な作品である。

清 郎世寧(カステリョーネ)等 院本親蚕図(祭壇)(New Window)
 

清 陳兆鳳 博古花草
軸 紙本着色
縦231.7 cm 横117.7 cm


陳兆鳳の生涯と事跡については今後の研究を待ちたい。

宮廷内の装飾品を描いた巨幅の絵画である。精美な彩磁の瓶に藤や桃などの色とりどりの花々が生けられ、ガラスの金魚鉢にたゆたう浮草と水草の間を泳ぐ金魚4匹が描かれている。花は「写生」で描いてあり、一筆たりとも疎かにしておらず、花瓶の文様を描く細緻な工筆と見事に調和している。

宮廷画家は宮廷生活を美化するための存在であり、宮廷に掛ける絵画を製作するのがその主な役割であった。陳兆鳳は清宮廷に仕えた画家であったのかもしれない。

清 陳兆鳳 博古花草(New Window)
 
國立故宮博物院

展期 Date: 2008/07/01~ 2008/09/25
陳列室 Gallery: 202
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