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展示作品概説
中国絵画の歴史は、人物・花卉翎毛・山水画といったジャンルが大きな柱となって、それぞれ典型が創造され展開していきました。

人物画の典型は六朝から唐時代、すなわち、3世紀から9世紀の間、顧愷之や呉道子などによって作られました。これに対して、山水画は五代、10世紀に、地域性を反映する形で成立します。荊浩や関同の画は北方の風土から生まれ、董源・巨然らの画は江南の水郷風景の特徴を備えています。花卉翎毛もその頃、四川の黄筌と江南の徐煕によってそれぞれ形成されました。

宋時代(11世紀~13世紀)山水画では范寛・郭煕・李唐がそれぞれ既に成立した典型に則りつつ新たな典型を創造しました。又、芸術を好む皇帝たちの指導のもと、宮廷画院は活況を呈します。当時の画家たちは自然の観察に励み、さらに「詩意」を加えることで絵画の内容をふくらませました。実物への関心によって建築や船など人工的なものを主として描く界画が11世紀以降飛躍的に進展しました。詩意の強調は、南宋時代、詩書画一体となった冊頁の精品を生み出しました。さらに、宋時代の文人は芸術の表現理念を「形似」以外の範疇に拡張することで、新たな文人画の道を切り開きました。

元時代(13世紀~14世紀)趙孟頫や元四大家(黄公望・呉鎮・倪瓚・王蒙)によって代表される文人画は、復古主義が基調となります。この復古によって生み出された様々な画風は、絵画史上、重要な典型となり、明清以後の展開に大きな影響を与えました。

明時代(14世紀~17世紀)はそれぞれの地域の画風が確立し、絵画史上大きな転換点に相当しています。蘇州の「呉派」は元四大家の画風を基礎として優雅な文人の画風を形成したのに対し、浙江省や福建省出身者を中心とする「浙派」は多くの宮廷画家を輩出し、南宋画を規範にした粗放な水墨画を描きました。明末の董其昌、清初の王時敏・王鑑・王原祁らはその後の展開を方向付ける「正統派」と見なされ、古典を集大成し、筆墨によって自然を再創造しました。

清時代(17世紀~19世紀)皇帝は「正統派」の画風を重視したのみならず、ヨーロッパ宣教師のもたらした西洋画法にも関心を寄せ、立体表現や透視遠近には新たな展開が見られました。宮廷の外、揚州では高度に商業化した市場を背景に「怪」「奇」を標榜する画家たちが活躍しました。「非正統派」と自らを位置付けた彼らの絵画は、後の時代に変革を追求する典型として理解されました。

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