國立故宮博物院 National Palace Museum (New window)
主な図像_巨幅書画
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当博物院所蔵の「墨妙珠林」は全十二冊(整理番号は子から亥)が一組となった作品です。各冊とも見開き二十四頁あり、いずれも紙本、摺装で、上下は木板で綴じられており、表の木板には題名が楷書で陰刻され、乾隆戊辰年間(1748)制作との注釈があります。

十二冊とも右頁に絵画、左頁に書が配されています。十二人の宮廷画家が各冊に定められたテーマに沿って二十四の副題の下に山水や人物、故事、花卉などを描いており、どの作品にも楷書による標題が添えられています。対する左頁には、大臣の荘有恭、嵇璜による題識があります。

「墨妙珠林」の各冊とも、見開き縦72.5cm、横93.2cmで、一冊を全て広げると幅が22mにもなり、当博物院の所蔵中、ワンセットとして制作された作品の中では最大規模を誇ります。
清 丁観鵬 墨妙珠林(李嶠)
清 丁観鵬 墨妙珠林戌(李嶠)(New Window)

丁観鵬(1737~1768に活躍)は、乾隆年間に画家として宮廷に仕え、道釈人物画を善くした。顔の描写にはぼかしや西洋の透視法が採り入れられ、立体的で明るく、用筆も緻密であり、その作品は清代宮廷人物画の典型的な代表とされている。

本冊の右頁には唐中宗修文館の二十四人の学士の生活や名をあげた事蹟について丁観鵬が描いた絵画、左頁には荘有恭が記した各学士の名号と歴任した官職名がある。

修文館の二十四学士は中宗景龍二年に初めて置かれ、大学士四人、学士八人、直学士十二人で構成され、いずれも文章に長けていた。

清 余省 墨妙珠林(穀雨一候牡丹)
清 余省 墨妙珠林子(穀雨一候牡丹)(New Window)

余省(1741~1757に活躍)、江蘇常熟の人。字は曾三、号は魯亭。蒋廷錫の弟子で、花鳥・虫魚の絵画を善くし、特に蝶の描写に長けていた。西洋の写生技法を採り入れ、色遣いは華やかで美しい。

本冊の右頁には、余省が命を受けて乾隆十二年(1747)に描いた「二十四番花信風」(二十四節気中の小寒から穀雨に至る八節気を二十四(候)に分け、各候に咲く花を知らせる風)の花々が配され、左頁には花を詠った乾隆御製詩が荘有恭により行書で書かれている。

《梁元帝纂要》には「小寒至穀雨、凡四月八気二十四候、毎候以花之風信応之」とあり、「二十四番花信風」の花は梅花に始まり栴檀(楝)で終わる。栴檀が散る頃には立夏となる。

 

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