主な図像_鐘・鼎の銘文―漢字の源流展
國立故宮博物院National Palace Museum (New window)
主な図像_鐘・鼎の銘文―漢字の源流展
主な図像_鐘・鼎の銘文―漢字の源流展
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タイトル:展示作品概説

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中華文化は夏・殷・周の三代の王朝で確立され、その文化の主軸となったのが「礼」と「楽」です。孔子が常々周公の「制礼作楽」を文化確立のための広い模範としていたことからも、その重要性がうかがえます。

礼楽文化は、国家の重宝である銅器に体現されています。礼器の中では「鼎」が首位にあり、楽器では「鐘」が上位に位置付けられています。これは祭祀の陳列と演奏に列鼎と編鐘が欠かせないものであったからです。

古代、「金」とは黄金色に輝く銅のことも指していたため、銅器に鋳刻されている銘文は「金文」とも呼ばれています。また、銅の礼楽器は鐘と鼎が中心となるため、「鐘鼎文」とも言います。銅器に鋳刻された銘文は、功績や徳行を述べて宗廟に示し、祖先の名を上げるとともに子孫に代々伝えるものであり、史料・実録として確かなものであるだけでなく、漢字の発展史においても極めて貴重な根源とされています。

伝世の「宗周鐘」は、西周の天子-厲王・胡が直々に製作させた礼器の中でも最も重要な楽器です。「毛公鼎」は西周の宣王の叔父で重臣であった毛公が鋳造させた礼器であり、鼎の中には世界最長の篆書の銘文が鋳込まれています。「宗周鐘」には百二十二文字、「毛公鼎」には五百文字の銘文が鋳込まれており、これをもって殷周時代の金文すべてを総括することはできませんが、「嘗鼎一臠」、「聞鐘半響」などのことわざにあるように、部分から全体を推し量ることができます。この二器合わせて六百二十文字あまりの「鐘鼎文」は、漢字の源流を探る題材とするには充分と言えるでしょう。

謹んで「鐘・鼎の銘文」を展覧テーマとし、ここに漢字王国の末永い繁栄を祈ります。