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唐
唐人宮楽図 軸 絹本著色 縦48.7cm 横69.5cm
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後宮の嬪妃十名が大型の卓をぐるりと囲んで腰かけ、茶を楽しんだり、「酒令(遊戯の一種)」をして遊んでいる様子が描かれている。中央の四名は楽器を演奏して興を添えている。女性たちはそれぞれ右から順に篳篥(管楽器の一種)、琵琶、古筝、笙を手にしている。脇に立っている侍女二名のうち一人は牙板(打楽器の一種)を叩いてリズムを取っている。いずれの人物もうっとりとした表情を浮かべていることから推測するに、すばらしく優美な音楽が奏でられているに違いない。卓の下にまるまっている子犬でさえ、演奏に驚かされることなくのんびりとしているようだから。
本作には画家の款印はなく、もともと付されていた標題が「元人宮楽図」であった。画中の人物の髪型を仔細に観察すると、髻(もとどり)を片側にたらした「墜馬髻」、髻を両側にたらし耳の両脇で丸く結った「垂髻」、頭の上に高く結い上げた「花冠」と、いずれも唐代女性の装束に符合する。また、上部が編んだ竹製の四角い卓、角が丸まった三日月型の腰掛、酒用の杯、琵琶を横に抱えて撥を手に演奏する方法など、いずれも晩唐時代の風俗そのまま様子である。そのため本作の画名は「唐人宮楽図」に変更された。(文・劉芳如) |
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