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宋 范寛
谿山行旅 絹本淡彩 縦206.3cm 横103.3cm
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范寛(10世紀に活躍)、陜西華原(現在の今耀県)の人。都と洛陽一帯を行き来した。寛大で率直、酒好きの人情家で、山水画を得意とした。まず五代の山東の画家・李成を学んだが、後に、「前人の法は、諸物を間近で観察しておらず、人を師とするよりは、諸物を師としたほうがよく、物を師とするよりは、それらの心を師としよう。」と述べた。それで范寛は華山に隠棲し、山林の中、煙のような雲の変化、風雨や晴曇、さまざまな捉え難い自然の変化を、心を尽して観察した。当時の人々は「山の心を善く伝える」と范寛を讃えた。本作は唯一現存する名蹟である。
聳え立つ高山の山頂に潅木が密林のように生い茂り、茸の菌糸が覆うようにも見え、両側に付き従うように聳える高山に挟まれている。樹木の中に微かに見える楼閣、小山と岩石の間の道に、荷駄を運ぶ一群が道を急いでいるのが見える。糸のように細い瀑布が垂直に流れ落ち、山間にこだまする水音、景物の描写は実に雄壮で真に迫っている。山石は雨粒のように細かな点状の墨と鋸の歯のような岩石皴紋で表現され、山石の重厚さと力強さが描写されている。右隅の樹木の陰に「范寛」二文字の款がある。(文・胡賽蘭) |
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