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宋 郭煕
早春図 軸 絹本淡彩 縦158.3cm 横108.1cm
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郭煕(11世紀に活躍)、河南温県の人、神宗時代の宮廷画家、その早期においては、都の重要な宮殿や寺廟の大型の屏風絵や壁画を製作し、皇帝にもたいへん喜ばれた。後に翰林図画院の最高職位である侍詔となり、多数の大型山水画を描いた。背の高い松の巨木や流れる雲が移り変わる風景を得意とし、山石には「巻雲皴」を用い樹木は「蟹爪状」に描き、一派をなした。
本作は神宗煕寧5年(1072)の作で、現存する作品中最も知られた作である。郭煕は画上に自ら「早春図」と題した。その画題からわかるように、描かれているのは冬季に降り積もった雪が溶け、大地は甦り草木も芽を出しはじめた、喜びに満ちた春の情景である。主要な景物が中軸線上に集中し、近景の大きな岩石と高大な松の木が、中景の「S字型」の山石に繋がり、雲霧に隔てられて更に二つの峰が聳え立つ。主峰は中央に位置し、下方は深く険しく、谷間をさらさらと流れる水が流れ落ちてゆく。深い山中には豪奢な楼閣、険しい崖の上には草庵があり、背後の遠山が更に際立って見える。左にはなだらかな坂道が続き、遥か千里の道のりを思わせる。清らかで潤った筆墨、高遠、深遠、平遠法が融合した構図、「可行、可望、可居、可游」の理想的な山水が表現されている。(文・何傳馨) |
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