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宋 李唐
万壑松風 軸 絹本著色 縦188.7cm 横139.8cm
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李唐、1049‐1130頃以降に活躍、一説には1070‐1150頃以降。河陽三城の人、字は晞古、北宋徽宗朝の翰林図画院に入った。靖康之難発生後、中原は情勢不安となり、建炎年間(1127‐1130)に杭州へ渡り、高宗紹興年間(1131‐1162)、画院が再建されるとともに復帰、成忠郎を授けられ画院の侍詔となり、金帯を賜った。
主峰わきの遠山の上に、「皇宋宣和甲辰(1124)春河陽李唐筆」と題があり、高齢の李唐が表現した山石はさすがに威厳に満ちた力強さに溢れている。主峰が画面中央に配置され、左右には雲を貫いて高低の異なる山々が寄り添っている。連なる丘陵、たった今、斧で削り取ったかのような絶壁は、典型的な斧劈皴法で、石質の山のたいへん硬い感じがよく表れている。主峰中腹の白雲は風にたなびいているように見えるが、それが前後に立ち並ぶ山々の距離感を表現し、疎密が交錯する効果的な画面となって、全体を和らげる役割も果たしており、「密」でありすぎないので、観る者に行き過ぎた圧迫感を感じさせることも無い。山頂の樹木、近景の松林、見え隠れする小道らが幽深な情緒を強調している。左右の中景には瀑布が一筋の線となって流れ落ち、幾度か曲がって渓流になっている。岩間を流れる清流の音が聞こえてくるかと思わせる、まさに一首の詩のような作品である。(文・王耀庭) |
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