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造形と美意識-物語の人物篇
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時間:2009/10/01
~ 2009/12/25
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| 会場:210(常設展、期間中に展示品交換を行います) |
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古代の君主、名臣、聖賢、あるいは伝説上の人物などの事跡は、文字記録のほか、絵に表すことによって広く世に伝わります。観る者は図画に描かれた具体的なイメージの助けを借りて、物語の内容がよく理解できるようになり、画家が表現しようとした思いを受け入れ、史書や伝説として著された文字による記録に共鳴するのです。
中国最古の物語の人物画は確認されていませんが、周王朝の宮廷の明堂に史実を描いた壁画があったと伝えられています。現存する前漢の壁画遺跡には、伝説や歴史をテーマに描かれたものもあります。漢代は儒教思想に重きを置くため、官府と宮廷に隷属していた画師は、教化のために歴史や伝説の物語を描きました。魏晋南北朝時代には老荘思想が盛んになり、儒教の束縛から逃れ、人物画にも想像上の神仙、または仏道教の人物が数多く加わり、文学作品の場景も描かれました。唐代になると政治的統一が行われ、国勢も強大になりました。芸術による教化を重視する帝王の命を受けた宮廷の芸術家たちは、図絵を描いて功臣を讃え、重要な歴史上の事件も記録しました。五代から宋代以降は、山水、林木、花鳥画の技巧が成熟し、叙事的な物語の人物画にも取り入れられ、それらが人物の造型や構図、背景の配置、雰囲気を更に引き立て、より精緻で複雑な描写が可能になりました。元代以降から明清時代にかけて、多くの物語が馴染み深いものとなり、物語の情景や人物の表情の再現はそれほど重視されなくなり、画家も絵を観る側もより個性を重視するようになりました。
この度の展示では、「歴史の物語」、「神仙・道教の物語」、「仏教の物語」の3種に分類しました。「歴史の物語」には、教化や戒めなどの意味が込められており、「荘子刺虎」、「大禹治水」、「明妃出塞」などのテーマがあります。また、文人と名士の伝説や逸話、文学作品も含まれ、「帰去来辞」、「酔翁亭記」、「西園雅集」、「灞橋覓句」、「韓煕載夜宴」などが挙げられます。「神仙・道教の物語」には、道教の始祖である老子の出関図、著名な錬丹術士葛洪の転居及び毛女、麻姑、劉海蟾、東方朔などの仙人にまつわる伝説があります。「仏教の物語」には観音菩薩、禅宗の始祖達磨、在家の維摩居士などの事跡が含まれます。これら本院の所蔵品を通して、画家の巧みな構想や多種多様な物語の人物画の豊かな世界をお楽しみいただければと思っております。
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