國立故宮博物院 National Palace Museum
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素晴らしい緙絲織物の風采-宋時代の緙絲花鳥 New Window  
素晴らしい緙絲織物の風采-宋時代の緙絲花鳥
時間:2009/04/01 ~ 2009/06/25
会場:208, 216
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緙(かく)絲(し)(つづれ織)は歴史の古い特殊なシルク織の工芸であります。一般の経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に浮き沈みさせて織る方法と違って、緙絲織は平紋の木機を使って、「通経断緯」(機台に張った経糸に対し、緯糸は文様に従って部分的に織り嵌めていき、織幅いっぱいの通し糸とならない織り方)という技法で織りあげます。「緙」という字は梁時代(502-556)の顧野王が撰した『玉篇』(543年の著書)の中では「織緯」と記します。その画面の構成は緯線の変化によるものであり、織り上げた図案は表裏両面とも同じです。また、色違いの緯糸で文様を織り上げるので、緯糸はそれぞれ連結しないため、モチーフの周囲にのこぎりの歯のような隙間が出来るので、「緙絲」は「刻絲」ともいいます。


緙絲の制作原理はかなり簡単ですが、織り成す過程は随分複雑です。まず経糸を木製の機(はた)の上に固定し、絵の原稿である粉本を平らに整た経糸の面の下に置き、毛筆で模様を経面の上に写します。次に絵の原稿通りに各種の色違いの糸を揃え、その違った色糸をそれぞれ個別のボビンの中に巻き入れてから、図案の設計通りの色に従って、ボビンを経線の間に通し、完成したら糸端を切り、きれいに始末すれば緙絲画が出来上がります。絵の原稿通りに忠実に織り上げるには、数十種もの緙絲織りの技法が使われます。つまり「結」、「摜(かん)」、「勾(こう)」、「戧(そう)」、「搭梭(とうひ)」、「繞(じょう)」、「子母(しぼ)経」、「絞(こう)花線」などなどです。織り手は画稿にマッチした各種の技法を器用に駆使して織りますが、細い所は必要に応じて針で綴(つづり)縫いすることもあれば、筆で手描き染めて補色することもあります。このようにして、各種の美しい非凡な緙絲工芸品を創造します。


当博物院所蔵の緙絲作品は、数がおびただしく、しかも独特性を具えています。その中、特に宋時代の緙絲作品は、最も代表的なものです。モチーフは花鳥を主とします。構図・設色・表現方法とも宋時代の絵画の中に見る写生の小品と並び比べれば、同工異曲の妙が見られます。以前緙絲の展示機会は少かったですが、このたび、特別に展示室を設け、「宋代の緙絲」というテーマで、我が国の造詣(ぞうけい)卓抜な緙絲芸術をご紹介致します。
 
 
 
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