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展示概要

全景山水の新しい様式──「広大な川面」+「遠方の主山」

大多数の「山水画」は山景を主体として描かれていますが、「秋江待渡」は水景が中心になっています。蛇行しながら流れる広大な川の水面が「秋江待渡」の主旋律を構築しており、観る者を山光水色の世界へと導き、それが川べりの斜面にも繋がって、大きく開けた平遠な風景が広がります。遠景に聳え立つ主山が風景全体の広壮かつ雄大な雰囲気を高めています。巨大な主山を画面に聳えさせ、あらゆる景物が含まれる全景式構図を強調して描くのは、北宋山水画の典型的な描き方です。明代に至ると、このような構図は宮廷画家が皇家の威厳をかもし出すために模倣した以外、あまり見られないようです。しかし、「秋江待渡」は広大な川面と遠方に悠然と聳え立つ主山によって、北宋巨幅山水のように迫力ある宏壮な眺めが表現されています。多数の宋元絵画を臨模した仇英は、古くからの伝統的様式に新しいアイデアを加えるのを得意としていました。「秋江待渡」は仇英が創造した全景山水の新たな様式で、耳目を一新する風景画となっています。

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