國立故宮博物院 National Palace Museum (New window)
主な図像_明代項元汴一族の書画芸術と収蔵
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  項氏一族は明代の資産家で、嘉興(現在の浙江省嘉興市)の名家でした。項元汴(1525-1590)は古の風雅や作画を好み、古物の収集・管理、経営にも優れ、古代の器物や書画の売買によって大きく富を増し、広く世に名を知られる大収蔵家となりました。「天籟閣」とは、項元汴が美術品を収蔵した建物の名です。入手した古い琴に刻されていた「天籟」二文字が非常に気に入りで、書斎にその名を付けたといいます。

項元汴の書画収蔵の特徴は以下の通りです。
(1)作品に押されたおびただしい数の鑑蔵印は数十ヶ所にも及ぶことがあり、民間収蔵家では歴代に最多だと言える。
(2)収蔵品に書かれた題識を見ると稀に長文があるが、二行ほどが最も多く、購入価格を巻末に記した作品もある。
(3)「千字文」の「天地玄黄、宇宙洪荒…」で始まる文を収蔵番号に用い、ほとんどの番号が作品の右下角か巻末の題識に記されている。

項元汴の収蔵歴は50年の長きにも及び、収蔵した歴代書画の名蹟は千点を下らず、その内容は実に豊かで精妙なもので、風雅の士の多くがその名を慕って次々と観賞に訪れたそうです。よって江南の文士諸氏と頻繁に交流した項氏一門の子弟は書画への造詣をより深め、その書道・絵画の様式は主に呉門の流れを継承しています。このほか、項元汴の孫である項聖謨(1597-1658)も書画で後世に名を残した一人に数えられます。

項元汴は臨終の際に、一生を費やした貴重な収蔵品を六人の子に分け与えました。しかし、生涯に渡って力を尽くした天籟閣の収蔵品は、1645年に清軍が嘉興に進攻した際、汪六水という千夫長にことごとく略奪され、項元汴の死後60年も経たぬ間に各地に散失してしまったのです。後に清代の梁清標(1620-1691)や安岐(1683-?)などの民間収蔵家の手を介して、その多くが清皇室のコレクションとなりました。現代にまで伝えられた作品は主に本院と北京故宮博物院に収蔵されており、一部は国内外の博物館や一般収蔵家のもとにあります。

この度の展覧会では、項元汴とその子息、甥、孫などの書画の佳作を精選し、本院が所蔵する千字文収蔵番号のある項氏旧蔵の名蹟26点と合わせて展示し、天籟閣収蔵品の一端と項氏一族の芸術の成果をご覧いただきます。

項氏一族の画家
 

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