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展示概要

国立故宮博物院が所蔵する書画作品は芸術性の違いによって「国宝」と「重要古物」、「一般古物」の3種類に分類されています。民国97年(2008)から行政院文化建設委員会(文化部の前身)古物審議委員が、故宮で開催された書画展覧会の度に実物を精査した上で書面による審議を行い、その結果を国宝と重要古物指定の参考とし、指定作品が公告されました。現在は国宝指定作品も大幅に増加し、全国一の数量を誇っています。

故宮が推進した所蔵作品の等級分けの成果をご覧いただくため、民国109年(2020)から正館107陳列室を「国宝鑑賞」専用の展示室とし、毎回2点の国宝指定書画作品を選出して展示することとなりました。展示期間は3ヵ月間を原則とし、定期的に作品を交換する予定です。「70点の展示制限付き書画作品」に分類される作品の場合、展示期間は42日間のみとなります。

展示される国宝指定作品はいずれも美術史上名高い傑作揃いです。名品の鑑賞を通して、国宝指定作品への理解を深めていただき、歴史ある文化財に対する保護意識を高めることを目的としています。

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